tawashi8のブログ

研究者志望の大学院生の備忘録です。

あきらめた本

今回は読了をあきらめた本の紹介になります。
面白い本だったんですが、私には難しすぎました…

イスラーム主義――もう一つの近代を構想する (岩波新書)

イスラーム主義――もう一つの近代を構想する (岩波新書)

 

 イスラーム主義、という言葉の意味を理解できたところまでで力尽きました。
簡潔に言うと政教分離の真逆の発想」で、
国家の規範としてのコーランを重視する考え方のことです。
イスラム教は、本当にざっくりと説明すると「コーランに従って生きる」宗教です。このコーランなのですが、キリスト教の聖書や儒学論語と比べると(比べるという考え自体が宗教においてものすごく危険なのでやめた方が良いのですが)「詳細で実務的」です。この厳格な「コーラン」を国家の規範(日本でいう憲法)にもってこようという発想で、考えてみればとても自然ですね。
このイスラーム主義、西洋的な政教分離・個人自由主義のカウンタームーブメントとして生まれたもので始まりは19世紀後半だそうで。もっと以前からある考えなのかと思っていました。100年ちょっとの歴史だとは知りませんでした。

ただこの本、専門用語が軒並み難しく(例:ウラム、シャリーア)、主要人物の名前(アフガーニー、リダー)も覚えるのが本当に難しい…

もう少し余裕ができてから読もうと思います。わかりやすく書かれていますし、面白いので本当におすすめなのですが、用語に慣れていないとがっつりつまずくのでご注意を…

おわり。